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この度、柴田書店さんより私を含めた6人のシェフによる
イタリア料理の野菜料理の本『野菜の力』が出版されました。

冬が終わる3月ごろから、秋が始まる9月まで、月に1〜2回のペースで
そのとき旬な野菜を使いながら、22品の掲載となりました。

まず、通常なら、「載っています^^見てください!」
くらいなものですが、今回は私自身すごく気にいった本となり
少し私の心内を聞いていただきたく、づらづら書きます^^


お陰様でフィオッキも、今までにお店や料理がいろいろな本に掲載されました。

その中には、ちょっと自分の思いと違うテーマだったり
様々な理由で、何となくしっくりこない時なんかも実はありました。

でも今回はかなりしっくり来てます。

編集側の考えとフィオッキの考えが上手く噛み合っていたと
私は勝手に思っています^^

まず今回はとにかく生産者さんの作る
まさに”野菜の力”をお伝えする絶好のチャンス!
自分がその役になれる事の誇りをもって料理を作れました。

特に増田さんには、いろいろとお力を借りました。
(治子さんに野生のクレソンを採ってもらったり)

出版と同時に畑へもって行き、本を渡したところ
進さんと治子さんも嬉しそうに中身を見てくれて
その笑顔が伺えたとき、実はかなり嬉しかった^^

そんな本を担当してくれた、柴田書店編集部の吉田君。
なんか彼はすごく僕の料理をスムーズに解釈しくれているのが
一緒に仕事をして伝わってきていました。

実際、真夏に奥様とディナーに食事に来てくれて、凄く嬉しかった。

そんな彼が今回書いてくれた、
料理それぞれのキャプションも
彼の文才なのか凄く僕の料理を伝えてくれています。

写真も素材が料理の一番の力と感じさせてくれるような力を持ったもので、
その料理の意味を語る写真を掲載してくださっています。
(来月、同じく柴田書店さんの『月刊専門料理2月号』でデザートが載るのですが
この写真も凄いです!)

私もこのブログ用に写真を撮るのですが、
やはりプロカメラマンは凄い!違う!
(あたりまえですよね、プロの方スミマセン、、)


最後に、
この本は全くもって私の本では無いので、ちょっと大げさですが
この本が無事出版となり、柴田書店の担当の方、カメラマンの方に感謝すると共に
ここに載った料理は私の料理ではありますが、フィオッキスタッフ全員の料理です。

皆が頑張ってくれているから、私は増田農園にも行けるし、
秋田の“とう” にも会えました。
(本には生産者名が載っていませんが、今回のフィオッキの料理には
増田農園野菜と“とう”の山菜がかなり多く載っています)

日々、素材から何かしらを感じられるのは、
そうした僕以外の人たちのエネルギーがあるからです。
その皆の頑張りがここに載った料理だと思っています。

『これからも、どんどん増田さんをはじめとする、
素晴らしき生産者さんの素材を、喜びの料理にできる様に
スタッフ一丸となって頑張って行こう!』
おこがましいですが、スタッフの皆にも誇りを持って仕事をしてもらいたい。
本当に力のある素材と向き合っているのだから。



そんな一冊です。
是非ご覧下さい。


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by ryo_horikawa | 2010-12-21 01:20

祖師ケ谷大蔵     イタリア料理フィオッキホームページ       http://www.fiocchi-web.com/main.html是非ご覧ください


by ryo_horikawa