5月の肉(2)

「今帰仁(なきじん)アグー仔豚の塩窯ロースト」始まりました。

今回の仔豚、非常に肉質が良いので、
調理では丁寧にゆっくりと適切な火入れをした上で
少し火をしっかりめに入れてあげる、そんな焼き加減を目指します。

イタリアに居た時に強く感じた事ですが、
良い白身の肉は少々火が入りすぎても美味しい、という事。

これには肉の味はもちろんの事、解体時や流通時の温度などからくる、
肉質にも大きなポイントがあると私は思っています。

力のある大地から育った植物を食べる動物の肉
そして地場で消費される自然な姿、
良い肉の食文化が北イタリアにはありました。

最近は日本でも生産者さんたちや、それを探す業者さんの努力などで
素晴らしい肉が入る様になりました。
しかも日本という個性を感じる肉が。

“イタリアのそのままの肉を使いたい” という気持ちもありますが、
肉質や味が良ければそれで十分。
むしろ日本でイタリア料理を作る以上、それが自然な姿な気もします。



少し話はそれましたがこのアグー仔豚、
味を一言で言うなら『マイルド』でしょうか。
5月の肉(2)_c0130206_7483039.jpg

優しく濃い、そして甘いと言った感じで、意外と赤ワインにも合います。
もちろん濃い白やロゼも高相性です。

こういう食材はいつも本当にワクワクします。

やんばるの今帰仁村の方々に感謝です。
by ryo_horikawa | 2008-05-03 07:48

祖師ケ谷大蔵     イタリア料理フィオッキホームページ       http://www.fiocchi-web.com/main.html是非ご覧ください


by ryo_horikawa