<   2010年 02月 ( 7 )   > この月の画像一覧

冬休み2010 九州横断紀行 2日目(3)

酒蔵を出て、夕方に到着したこの日の宿泊先、野中家。
事前の情報どおり、かなり古いお家。

福岡で勤めていた野中さんは
まだスローライフなどと謳われていない時代の16年前に
ここ阿蘇で自給自足生活を始めた方。

裏民宿といって、このスローライフ家庭にそのまま宿泊させて頂くスタイルで
野中さんご夫婦とそのお子さんたちと一緒にご飯を食べさせて頂く訳ですが
とにかく凄い。

まずお米は玄関前の畑で
野菜は少し離れた畑で自然農法にて栽培。

畑で野菜を穫る野中さんです。
c0130206_15271039.jpg


ご主人が収穫した食材を奥様が、昔ながらの土間のキッチンで調理します。

味噌や醤油、お豆腐に梅干しなど全て自家製、薪で炊く鉄釜の炊き込みご飯は最高の味!

食卓に並ぶ食事がどれもシンプルで本当に美味しい。

食後に薪で炊く五右衛門風呂に入り
ご主人と夜な夜な語り合い就寝。

もっと写真を撮ったのですが、何故か良く映ってなかってなかったり、
画像が消えてたり。。。

実はこの野中さん、本業はプロカメラマン。
撮影に関してもいろいろコタツの中でレクチャーを頂いたので
これからは大丈夫!で・・す・・・

ちなみにこの画像は野中さんのお嬢さん3歳の里歩ちゃん撮影!
c0130206_18411322.jpg

私より上手いのでは・・・;

朝食もこだわりの圧力鍋で炊き上げ
こだわりのお櫃に入れられた玄米やお漬け物、自家製鉄火味噌など
「本当に美味しい」と思うそこには「本当の美味しさ」がありました。
c0130206_1845572.jpg
c0130206_18461615.jpg
c0130206_18464061.jpg
c0130206_18481269.jpg

奥様のかるべけいこさんは、全国で料理教室を行う料理の達人。
他にも毎日、お菓子やパンを焼いているそうで
この日の料理が美味しかったのは言うまでもありません。

このご夫婦、本当に道具にこだわっていて、
値段が高くても長く使える、本当に良い物をお使いになっていました。

手間がかかる物でも、良き意味のある物を使い続け、
現代の発達したパソコンなどは
そのスタイルにはめ込みながら使って行き
世の中に上手に『本当に良いもの』を伝えています。

奥様のかるべけいこさんは、
ご自身の料理本“自然がくれた愛情ごはん” を出版されています。

写真は全てご主人の野中元さんが撮ったもので
奇麗なのはもちろん、全てからいろいろな事が伝わってくる本です。

表紙の土間キッチン、そこにある鉄釜、シンプルな中に生きた食材と料理。
どれも、そのままに表現されていて、その場に行った私は
この家の光と吹き抜ける空気すら感じるんじゃないかと思うくらいです。

“ごはん”に興味のある方、オススメです!


朝、晴れて来た阿蘇の空の下、ご主人の元さん、奥様のけいこさん、
長男の渓人くん、3才の可愛〜い里歩ちゃんと別れを告げ、
産山へ向かう車の中、いろいろな事を考えました。


地球上に生かされている、数多くの生命体の内の人間一人は
生きれてたった100年。
人はその間に何が出来るのだろう。。。

生活の知恵、 幸せの造形品、争いの中の権力の象徴物、歌い継がれる音、
いろいろな事が文化として残ってきました。

過去の人々が残して来てくれた文化をほんの少しで良いから
自分も伝えて行きたい。

我が店フィオッキのオープン時に掲げたテーマ、
『イタリアの郷土料理、特に自分がお世話になったピエモンテに伝わる料理を
少しでも自分がお世話になった地に伝えたい。』
これは未だ崩れる事のない毎日ですが、
長く生きて後50年、その内の体がバリバリ動くのは後20年くらいなのかなぁ。
その間に自店の開店時に掲げたテーマはベースとして大切にキープし
そのベース上でいろいろな事を伝えて行き、
その中でスタッフが仕事人としてだけではなく
人として成長できるような職場を作りたい。

自分に出来る事で自分の周りの人が幸せになれる事がまだまだあるのではないか。。。

阿蘇の大自然を前にして『幸せ』の二文字が胸の奥にへばりついた一泊二日の裏民宿泊。

この後にお会いする「あか牛」の生産者さんとの時間で
ここでの思いが、仕事という点でより具体化されるのでありました。

c0130206_18514090.jpg



つづく。
by ryo_horikawa | 2010-02-19 22:27

天草からの食材

先日の朝(もう一週間ほど前かな)熊本にいる私の恩師である原田さんより
突然、立派な牛肉が届きました。

黒毛和牛の天草牛で
いろいろな部位が入っていました。

どの部位も私たちの賄いには贅沢なのですが、
焼いたり煮込んだりでどれも皆でペロリと頂いてしまいました。
c0130206_923651.jpg



そんな中でも、特徴的な部位の舌は、マリネしながら炙り焼きにして
グリーンオリーブとオレガノを効かせた
中部イタリア風のサルサ・ヴェルデとサラダを添えています。
c0130206_913843.jpg
c0130206_92062.jpg




これは美味しい肉なので生から作りましたが、
昔、原田さんが作ったボイルした牛舌をグリルして
グリーンソースを添えた料理がとても美味しく(もう15年くらい前の話しです^^)
今回はその頃をを思い出しながら作ってみました。


昨日は天草より第2回目となる、原田さんにご紹介頂いた
木戸鮮魚店より沢山の鮮魚も届きました。

真鯛にヒラメ、スズキにイサキ、クロムツ、トンピにクロミナ。
本当に魚種に富んだ漁場です。
そして白身魚の味の濃厚さはピカイチです天草魚。


ありがとうございます原田さん、そして天草!
by ryo_horikawa | 2010-02-09 09:11

冬休み2010 九州横断紀行 2日目(2)

やきとりを満喫した私。
アポイントを取った酒蔵 “山村酒造合名会社” さんに急ぎました。

こちらは創業1760年の江戸時代。
風情ある酒蔵といった感じで
中に入ると何だかちょっと緊張します。
c0130206_11441561.jpg



総務部長の佐藤重勝さんにいろいろと案内して頂きました。


九州と言えば焼酎ですが、ここは日本酒。

お聞きすると、ここ阿蘇は標高500mで冬はとにかく寒い。
(大分の港町から一気にここに来た私、確かに一気に気温が変わりました)
この寒さと、そしてなにより世界一の大きさを誇る
阿蘇の外輪山から沸き出す水が、ととにかく美味しい酒を生み出すそうで
日本酒造りに適した土地だそうです。


まず最初に案内して頂いたのはこちら
c0130206_1145515.jpg

“杉玉” といって毎年、新酒ができたら蔵の玄関につり下げるそうで
この美しい玉、いかにもおいしい酒がありそう。。。



そしてこの阿蘇の美味しい湧き水。
c0130206_11453232.jpg

これを濾過して使い、できたここのお酒の名が ““れいざん”” 。
神が宿る、この山の水から造られる阿蘇の恵の意味が込められた名前だそうです。




精米した米の蒸し器です。
c0130206_1146768.jpg

この後一気に冷ますそうで、この行程も寒いこの地が適しているとのこと。




こちらが蒸した後の精米された大吟醸の米
c0130206_11462127.jpg

サラサラのピカピカで驚きです!




この後発酵の行程を見せて頂きました。
c0130206_1234298.jpg

発行所に入ると、ワインのそれとまったく同じ香りが!

酵母が発酵して出すガス香りです。

麹を加えるところ意外の行程は、ワインにそっくり。

こんな棒で一日2回ほど混ぜるそうでワインと一緒です。
c0130206_11484852.jpg




はしごに登って、タンクの中を見せて頂きました。
c0130206_123989.jpg

プクプクと発酵していました。
c0130206_11504037.jpg

たっ楽しい。。。


発酵が終わった後、
絞ってお酒になるそうです。




佐藤さん、いろいろ有り難うございました。
そして根掘り葉彫り聞いてスミマセンでした。
c0130206_11513032.jpg



今回の日本酒造りの行程を直に見れた際に感じた事が
人はその土地のその風土と共存しながら
生きる楽しみを産み出し、そして守り、継承してきたという事。

こうした完成品は正に歴史的逸品であり
スローフードの原点だという事を再認識できました。

昨今の日本でのワインのあり方に
かなり疑問を抱いていた私としては
この日を境にかなり考え方が変わりました。

ほんの数時間の体験がとても良い経験になった。そんな訪問でありました。

細かい事は是非、こちらのホームページをご覧になって下さい。
(今回、やっと、やっと、リンクの貼り方が分かりました。このままでは,また只の旅日記で終わっちゃう。。。焦って頑張った結果、原因は私が使用しているPCがMacだからと分かりました。またしても・・・ エキサイトさん、もう少しMacユーザーにも解りやすいご説明をお願いしますです。ですので前回のdancyuのバックナンバーなどもリンク貼っておきますので覗いてみて下さい。)


幕末の空気を後にし
この日の宿泊先である野中家へ向かった私でありますが
ここでの体験が、強烈な刺激をまた私に与える事になります。

この事はまた次回に・・・

つづく。
by ryo_horikawa | 2010-02-07 17:47

有明海の魚

九州天草の木戸鮮魚店さんより、天草の魚が届きました!
c0130206_10719.jpg


熊本の恩師、原田さんからの紹介です。

原田さんが言う通り、凄くまじめそうで一生懸命のご主人で
電話で話しをしているだけでも楽しいです。

「クレームは勉強になるのでドンドン言って下さい」

そういう事を言う仕事にクレームってあんまり無いのが常ですが^^

箱を開けるとピカピカの絞めたての魚たち。

早速、カワハギは肝のソースで、天然真鯛も瞬間マリネで前菜にしました。

真鯛の味が原田さんのお店で食べた黒鯛や
お寿司屋さんで食べた強烈に濃厚だった鯛の味がしました。

天草は内海と外海の両方があり、いろいろな海流があるそうで
とにかく魚種が豊富で旨い!

これからが楽しみです。

原田さんといえば、先日も天草牛を沢山送っていただきました。
凄く嬉しいですが、何だか申し訳ない・・・

c0130206_102836.jpg

と、思いつつも
まずは舌とランプをグリルして、九州の日本酒に合わせてみた。
c0130206_114231.jpg



いまだに楽しい九州の食材たち、
味も存在も余韻長すぎです。

最高!!!
by ryo_horikawa | 2010-02-05 01:10

掲載本

c0130206_12103523.jpg


大変遅くなりましたが、Dancyu 1月号に当店が掲載されおります。


こういった事を当ブログでご紹介してきませんでしたが
(深い意味は無いのですが、こういった事より出会った食材の方につい興味が・・・)
先日、お客様から
「ダンチューに出てましたね、自分が足を運ぶお店が出てるのって凄く嬉しいです」
という嬉しいお言葉を頂きました。
ありがとうございます。

なんだか嬉しくなりまして、こうしてのご紹介です。

考えてみれば自分のお店を載せてくれた本をもっと宣伝すべきですよね。

今回はライターさんの記事も良いし。

料理教室風になってますので是非ご覧下さい。


ご興味のある方は、ご紹介が遅くなってしまったので申し訳ございませんが
dancyuホームページのバックナンバーでお求め下さい。
by ryo_horikawa | 2010-02-04 12:11

冬休み2010 九州横断紀行 2日目

ぐっすり眠れた旅程2日目の朝。

目指すは阿蘇の『野中さん家』
と言っても面識は無く、ある方のご紹介で
阿蘇で16年も前から(今日のようにスローライフという言葉すら無かった時代に)
自給自足で生活されている方で、そのご自宅に泊めて頂く日。

車に乗り「さて、、まだ早いが夕方までどうしよう・・・
そうだ! 酒蔵見学に行こう!!」

私の旅は無計画。。。

この方が面白い。

しかし朝から良く思いついたね堀川亮。

この、即席計画が大成功。
(結果的には私自身初の酒蔵見学で大変勉強になりました)
すぐに野中さんに連絡して阿蘇の酒蔵を教えて頂き
アポイントををとって車のエンジンキーをひねり
急にウキウキでアクセルを踏むちょっと危ない私。。。

昼前に阿蘇に到着。

ちょっと腹ごしらえと思い、道で美味しい食事処を訪ねて
やきとり屋さんへ。
着いてビックリ、古い大きな家屋の炉端焼き屋さん。
c0130206_1353773.jpg

c0130206_13582949.jpg

で自分で炭で焼く訳でが、
皮目からじっくり焼いて・・・
c0130206_1354219.jpg

右手前のあまり熱く無い所で休ませて・・・
c0130206_1465330.jpg

料理人根性丸出しで一人没頭焼きでこれでバッチリジーュシー
のはずが・・・
鶏が尋常じゃなく引き締まっていて固い。
c0130206_13545179.jpg

小間切れ肉なのに最初にハサミが添えてあった謎が
一口目で解決されました。

でも旨味十分。凄かったです。

定食のご飯も生卵もかなり美味しかった。
これで1600yen。
安い!

面白い九州!!!

お酒を断食の決意の様に我慢した私、

アポイントを取った酒蔵へ急ぎました。
by ryo_horikawa | 2010-02-03 17:32

冬休み2010 九州横断紀行 1日目(2)

夕方に関のサバとアジを食べさせて頂いた私。

フグを求めて臼杵の街に到着。
フィオッキを日頃から可愛がって下さっているお客様から教えて頂いた
料亭『山田屋』さんに予約を入れて
まだ空かぬ腹のまま行った訳ですが・・・
c0130206_10391217.jpg


ハッキリ言ってペロリでした。

臼杵のフグ料理の特徴はなんと言っても肝!
美味しかったです。

お突き出し、河豚刺し、河豚の唐揚げに河豚ちり
ひれ酒まで頂き、私ご満悦^^
c0130206_10401632.jpg
c0130206_10455441.jpg
c0130206_10425612.jpg
c0130206_10431888.jpg

でもさすがに料亭の個室に一人は淋しい感じ・・・

まぁそんな事は料理人にはあまり関係なく
美味しい物が食べれれば全てOKで
気分もよくなり眠気も何処かへ飛んで行き
料亭で教えてもらったBARへ。

ここのマスター、私と年頃近く、話しに花が咲き
最後には頂き物まで。
c0130206_1134470.jpg

旅は良かです。

古き良き建物の中に新しくモダンなBARが埋め込んであり
まるでイタリアやフランスの片田舎の街の様。
c0130206_10502447.jpg

BAR“クレインビギン”内装もお酒も素敵でした。
臼杵に行ったらお酒の絞めに最高のBARです。

そういえばこの街、昔一人で歩いた
フランスブルゴーニュのボーヌの街に似てるなぁ・・・。
c0130206_10485079.jpg
c0130206_10491661.jpg

すっかり良い気分で、ぶらぶら宿へ。

深い眠りに入りました。。。
by ryo_horikawa | 2010-02-02 11:09

祖師ケ谷大蔵     イタリア料理フィオッキホームページ       http://www.fiocchi-web.com/main.html是非ご覧ください


by ryo_horikawa
プロフィールを見る
画像一覧