イタリア研修 (1)
2008年 10月 31日
東京に帰ってきました。
旅行記はまた次回にしまして、帰ってきてみての感想を少し・・・
簡単にまとめると
“あの国も、あの人も、そして私も、何も変わっていない”
という事を強く感じました。
もちろん、イタリアという国の色々な変化を感じました。
グローバル化されたこの時代に求められた利便性、英語の普及、
インターナショナルな物の表現。
料理もより綺麗にモダンに、より追求された深い調理法など。。。
しかしこれらはとても表面的な部分で
かわす言葉と笑顔、日常の食事、開放的でいて保守的なところなど
人々の生活のリズムや習慣のディテールは
何も変わっていませんでした。
リストランテ・フリッポーの料理も
表現や最終的な味の決め方などは
10年前に比べると、より洗練されていました。
しかしメニューも料理の根底の部分も、お店もあの時のままでした。
そして何より師であるワルテルシェフ自身が全く変わっていなかった。
10年ぶりにフリッポーを訪れる日、走らせる車が近づくにつれ、
ノスタルジックな気持ちが高まりだし
レストランの扉を開けワルテル氏と再開の握手をした時は
いろいろな想いが込み上げてきて、言葉が全く出ませんでした。
その後も彼と話す時はつい夢中になり彼とフリッポーで写真を撮るのを忘れてしまい
画像はトリノの物産展でその後再会したときのものです。
ワルテル氏、もともと貫禄のある人なので
全く老けたようには見えませんでした^^
10年前に過ごしたトッレペッリチェの街、そしてこの人にまた会えた事は
大きな幸せと、ここまでの10年間の私をとりまく事への感謝
そして私の中だけの小さな誇りでありました。
次回はこのフリッポーでの食事についてもう少し詳しくご紹介します。