あの街のあの料理
2009年 01月 29日
既に当店で召し上がって頂いた方も多いと思いますが
名前だけ聞くとイタリア語っぽいけど・・・???
って感じですが
フィナンツィエーラとは、財務家風という意味で
仔牛ヒレや脳みそ、脊髄、胸腺肉や鶏鶏冠、レバーなどを
ポルチーニ茸とマルサラワインで炒め煮にした料理です。
とはいってもこれも作る人によって、具材も調味料も作り方も微妙に変わってくる料理。
当店では、脊髄だけ手に入らないので入れずに作っています。
味の組み立てに悩み、何度も作り替えた料理です。
昨年秋の旅でも、いくつかのフィナンツィエーラを食べました。
でも、どこで食べても
茸とマルサラワインの風味、ヴィネガーの酸味と仔牛のまろやかな風味が
熟成したネッビオーロ種のワインと良く合いました。
地場の料理と地場のワイン、ピエモンテの素晴しき食卓であります。
そうなんです、この料理はピエモンテ州の私が大好きなトリノの街の料理です。
この街が栄えた1800年代
フロックコートを着た銀行マン達が好んで食べていた、という料理。
ピエモンテの人達は昔から新鮮な内臓類は特別な食べ物としていた為
こういった人達の間で楽しまれていたようです。
秋に訪れたトリノの街、本当に懐かしかったなぁ・・・
フリッポーから電車で1時間半位だったかなぁ、休みの日は良く
このヴィットーリオ・エマヌエレ橋の周りでぶらぶらしていました。
ここから少し歩いた市場で店のブラケットランプを買いました。
またこの街に来て、お店の物を買って、美味しい食事とワインを楽しみたい・・・
イヤイヤ勉強しに行きたいなぁ、なんて事をいつも考えてしまってます^^