ワイン座談会 (調理場編)
2010年 07月 13日
私と右田、佐々木の酒飲み料理人トリオでワインを飲んでいました。
酒飲みと酒を呑むのは楽しいもので、
仕事の話しから人生の話し、そして夢の話しと
その話しは宇宙船に乗っているかのごとく
膨大に広い世界感に覆われて行きます。
(こういう状態の時は次の日がマズい事になっています。。。)
私が、じゃぁぁぁ、特別に良いワイン開けるか!
(こういう状態の時はだいぶ酔ってます。。。)
‘95のバルバレスコを開けました。
フワ〜
グラスから立ち上がる、熟成したネッビオーロの良い香り。
たまらな〜い。
(こういう状態の時は、完全に大気圏を突破し
宇宙から地球をみているぐらいの勢いで
次の日を棒に振るのが既に決定しています。。。)
佐々木氏が突然語りだしました。
「このワイン、今仕入れてる天草の岩牡蠣に合うんじゃないっすか?」
ワイン勉強1年生の男が言い出しました。
・・・
そうなんです。
天から授かった甘い果実が熟成によってそぎ落ち
大地からのミネラルの構成となったネッビオーロは
その地質と性格から生牡蠣に良く合うのです。
「さっ佐々木氏、何故それを!?」
焦りながら聞く私。
すかさず佐々木氏
「秋田も岩牡蠣ウマいっす。秋田では岩牡蠣は山が作るって言うんす。
山からの湧き水が海に流れ出て、その環境で生きるからっす。
このワイン味、山の味だけど、牡蠣の味します。」
・・・
恐るべし1年生・・・
恐るべし酒飲み・・・
恐るべし沢で生きた男・・・
この話が肴となり、軽く1本空いてしまいました。
良いではないか、自らが扱う商品を熟知するのだから。
良いではないか、自らが触れ合うものに呑めり込めるのだから。
良いではないか、また1つ皆が仲良くなれるのだから。
休み開け、
試してみました、開いていたバルバレスコ’97と大地の白ワイン、アジェーノ’05
良く合いました^^
普通、生牡蠣は“ドライな白”といわれていますが
ワインのセオリーは雑誌の情報では無く
自然界が教えてくれる。
言い過ぎかも知れませんが、私はそれを感じれるワインが大好きです。
まぁとにかく!
こんな我々の夜な夜な話を
今度からのワイン座談会でお客様とお話しできればと思っております^^。
岩牡蠣や
思えば浮びし
山ワイン
ほころぶ眉は
大地の恵み