ADESSO (1) 我が店フィオッキ
2010年 09月 19日
一言で言うなれば何だろう・・・
昨今、ありとあらゆる飲食店が存在し、
イタリア料理店も東京には “星の数ほど” 増えました。
提供するスタイルは、カジュアルからエレガント、ワイワイ騒げたり、
しっとり2人で楽しめたり、社交場、コミュニティーの場、
家族で寛ぐ場、本当にいろいろです。
そんなイタリアン高度成長期の中
まだお店を出して何年かの若かりし頃、自店の独自性に悩みました。
オープンした頃は、既に沢山のイタリア料理店がありましたが、
“個人が郊外で郷土料理店” というのはまだ少なかったせいか、
いろいろなお客様にいらっしゃて頂き
それなりに忙しくさせて頂いていました。
そんな中、やはり私は心の何処かにイタリアの“リストランテのおもてなし”
が存在し、住宅街のレストランでも「ここまでやらねば絶対に駄目だ」
という思いが強すぎ
少々自分勝手な考えで走ったりで
フィオッキのあり方にいろいろ悩んだ時期もありました。
そして、最近では、、、
二度の改装を経て、ようやく自分が落ち着くスタイルになったと思います。
この“落ち着く”は単に自己満足ではなく
今までフィオッキを育てて下さったお客様が
更なる居心地の良さを感じて頂け様に考えたものなので
私一個人の感性や欲求では無く
お客様と一緒に出来上がった店、という気がします。
今のフィオッキは “提案” はお店側からですが
“楽しみ” の形はお客様の笑顔が教科書となって造り上げられている気がします。
フィオッキとは、私の人生であると同時に
私の価値観や考え思いに共感して下さるお客様のお陰やスタッフによって、
ゆっくりと大きく成長していく生き物であります。
以上 ADESSO nu,1でした。
(あんまりコラムっぽく無かったな・・・。
しばらくは自分自身をコラムする様な話しになり、こんな感じで失礼します。)