A DA CODA ワインのコンディション

ワインを飲むときに、
「できるだけ美味しいワインを飲みたい」
たいていの人はそう思うはず。

僕もそのうちの一人です。


では、美味しいワインって何でしょう・・・

ワインとは、飲む人それぞれの価値観の上で楽しまれるものです。

あくまでも今の私の一個人の考えなのですが
“ワインを美味しく飲む”
という事に到達するまでには、いろいろな理由を経過しないと
辿り着かない事だと思っています。

その、もっとも大切な要素の一つに
“ワインのコンディション”
があると思います。

イタリアのワインが、フィオッキに届くまでは
それはそれは長い行程があります。

イタリアの蔵からトラック、港、船、日本で倉庫、トラック。
その他にも、温度が変化しそうなシーンは沢山あります。

実際、テイスティングした時にワインとしての健全さを感じないワインは
この過程のどこかで、ワインに熱が入ってしまっているようです。

これには、ひどい物から微妙な物まで存在します。

ワインが出来上がったその国の
地球の裏側で飲むワインの美味しさにこだわるのなら
最初から最後までしっかり温度管理されている必要があります。


そして、ここからが厄介な話になるのですが
しっかり温度管理されていても “ボトル差” がるのがワイン。

ワイナリーの考え方は千差万別です。
いわゆる自然派のワインには多くある事です。

何せ、酸化防止剤が少ないのが主流で
フィルターで濾過していない有機物生存ワインだったりするので
ちょっとの事で味が著しく変わります。



ワインをお客様にお出しするときにコルクを抜き、味を見ます。

その時にまずカビ臭のするいわゆるブショネワインはNG。
お客様には絶対出せません。

その次に先に述べた、熱劣化のワイン。
ひどい物はすぐ分かるのでNG。
(これはボトル差ではありません)

そして、悩まされるのが
「ん?なんか美味しくないぞ。ちょっと味がいつもとちがうぞ。etc...」
この微妙なニュアンスは良くある事です。

「良く分からないけど美味しくない。。。」って思ったときは
すぐに違うボトルをご提供し
提供しなかった “?ワイン” はしばらく放置し様子を見ます。

とにかく美味しい(好き)と思って仕入れてる訳ですから
そこまでの味で無かったら、お客様には出せません。
この考えは食材と全く一緒です。




劣化なのか、ボトル差なのか・・・
とにかく、お客様にお出し出来るのは “良品” のみです。

「週に一度の休み、たまに外で飲むワインは美味しく飲みたい。」
僕の思いです。

多分お客様もそうだと思います。

そこで「自然派のワインなのでボトル差があって
美味しくないのもあるんですよ〜」
とは言えません。

そのワインを作った人、インポートを決めた人、運ぶ人、
そして、それを保管し飲み手のワインの温度と雰囲気を管理する人。
出来上がったワインはいろいろな人の手によって表情が変わります。

ちょっと面倒だけど、そんなワインが僕は好きです。

自然から生まれる葡萄、その自然を液体の中に映し出すかのように造られたワイン。
その “自然” と “作り手の心” にそっと寄り添うように飲めるワイン。

そんなワインを集めたくてフィオッキのワインリストの絵を描いてみました。
まぁ下手でも描くってことはオリジナルの一つの物、なのでOKにして下さい^^


僕の長い長いワイン話にお付き合い頂きありがとうございました。

自分が選んだワインを出来るだけ良いコンディションでご用意出来るよう
頑張って参りますので
これからもよろしくお願いいたします。

お客様がこんな面倒な事を考えずに、ただ純粋に
『美味しいーーー!』の微笑みを、沢山見たいですから。





A DA CODA ワインのコンディション_c0130206_19353552.jpg




余談ですが
ワインを美味しく無くさせる理由が、今回の記事の他にもう一つあります。
それは、今回の記事のような “うんちく” です。



そして、ワインを美味しくさせる大切な要素がもう一つあると思います。
それは、グラスを傾け合うその相手、ですね。
by ryo_horikawa | 2011-05-27 00:25

祖師ケ谷大蔵     イタリア料理フィオッキホームページ       http://www.fiocchi-web.com/main.html是非ご覧ください


by ryo_horikawa