A DA CODA 久々版 “レストランで過ごす事と私の仕事”
2011年 09月 03日

9月に入りました。
今年の8月を振り返ると、例年よりも明らかに沢山のお客様にお越しいただけました。
最近、満席時の店内を眺めると、とても賑やかです。
それは決して騒がしい訳ではなく、皆さんが本当に楽しくお話しされています。
こういう時間を眺めているのが大好き!
って、ちょっとヒゲが白髪になったベテランオーナーみたいなくだりですね・・・(汗)。
私自身も、気の合う相手とレストランで食事をする時間が大好きです。
(休みの日の過ごし方を考える軸かもしれません。)
“レストランで過ごす” という事には、
ゆっくり食事をする。会話する。育てられた(育った)食材から作られた料理を楽しむ。ワインを楽しむ。雰囲気を楽しむ。店員さんと楽しむ(楽しまされる)。お皿を楽しむ。傾けたグラスのワインに酔う。会話する。ちょっとした感動を分かち合う。人と(店員さんとも)仲良くなる。人を好きになる。絆が深まる。他にもいろいろ。。。そしてそこに価値を置く人同士がその価値を共感、共有し合う。
レストランって、本当に沢山の要素 「いろいろ」 から成り立つものだと思います。
価値観が合わない相手とは、心の底からは楽しめない場所な気がします。
“自分のレストランでの過ごす意味” を、
ちょっと長く綴ってしまいましたが
フィオッキはまだまだ、「完璧」というところまでは
まだまだ辿り着いていません。(だから毎日やれるのかな?!)
ただ自分がレストランで楽しむという事、幸せな気分になるという事は
上の「いろいろ」だと思うので
自店のお客様が楽しまれていると、ひとまずホッとする訳です。
レストランにある、「いろいろ」が、充実に満ちたとき
料理は至ってシンプルである方がバランスが良いのかなって最近思います。
料理だけが走るのではなく
染み渡る様に、その場に馴染む料理が作れればなぁぁぁ。
一つ一つの出会いを大切にし、技術を高める心を持ち続け、
フィオッキにいらっしゃった方が、少しでも楽しい気持ちになって頂けるよう
“いろいろな物” を作る毎日が
今の僕の充実した仕事であり、
フィオッキの日進月歩であるように思います。
とにかく!
美味しい料理と旨い酒は、僕自身のなかでも大原則。
基本を、走りすぎずに頑張ります!