今年最初の増田農園訪問


先日の火曜日の空気の冷たい朝、増田農園にお邪魔して来ました。

僕が到着したのは朝9時ですが
畑の日陰部分はまだしっかりと霜柱が立っていて
そんな中、野菜たちはジッと寒さに耐え、そして逞しく育っていました。

立派です。。。
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今が美味しさのピークという長葱。
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これからが楽しみなカワイイ菜の花。

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ただ今回は野菜の調達では無く
年始のご挨拶をさせて頂くのが目的でお邪魔させて頂きまして
畑を見る前に農園のお母さんの治子さんが
ご自宅に上がらせてくださって
ゆっくりとお話をさせて頂く事ができました。

治子さんから野菜作りの事をいろいろ伺えました。
といっても、決して難しい農法などのお話ではありません。


「秋の落ち葉をとっておいて、今の冬の時期に、野菜たちに落ち葉のお布団をかけてあげるの。」



「畑に出て最初に野菜たちに、
寒い中今日も頑張って育ってくれてありがとうね!って声をかけるの。」

など、そういった野菜作りにまつわるお話です。

僕は年を重ねるごとに、レシピ云々ではなく
出来るだけ農家さんの思いをお皿にのせ、
お客様に届ける事に気がいきます。
だからこういったお話が聞けるのは、とっても貴重です。
だって、詳しい農法を聞いても僕はそれで野菜を育てる訳じゃ無いですから。

治子さんのお話の中でとても印象的な言葉がありました。

「若夫婦はとっても頑張ってくれてるの。
でもね、彼らにね、決して自惚れちゃいけないのよ、
いくつになっても1年生なのよ。
沢山売れて喜ぶんじゃないのよ。
食べてくれる人がいるから野菜を育てられるの。
常にありがとうございますと感謝していなければいけないのよ。
って言ってるんです。」
というお言葉がありました。

年始に神様が僕をここに連れて来てくれたのかな?
なんて思ってしまうほど、貴重なお言葉でした。

「いくつになっても1年生。」
とっても大切な言葉です。
人はついつい自惚れがち。そして自惚れているときはそれに気がつきません。
我々も料理を召し上がって頂くお客様があっての商売です。
「忙しいから流行ってる」や「お客様が多く来てるから大丈夫」なんて事は無く、
いつも「ありがとうございます」の感謝だけ。
それが一番大事であり、結果がもし良かったのなら
それはたまたま良かっただけなんですね。

数字というのは、悪くも良くも、時にはいらないものなのかもしれません。
大切なのは心でありたいものです。

他にも沢山の温かいお話が聞けました。

2013年、なんだか良い年になりそうです。
悪い時もあると思います。
でもなんか頑張れそうです。

仕事に精進。周りに感謝。

シンプルですが、僕みたいな人間は「常に」は日々の訓練が必要そうです。

そういった意味も含め、とても有意義なお時間を年始に頂けました。

ありがたい。。。


今年も頑張ります!どうぞよろしくお願い申し上げます。

増田農園の皆様、いつもありがとうございます。
そして今年も研修など含めまして、スタッフ共々、どうぞよろしくお願いします!




帰りがけに治子さんが、庭の木花を切ってくれました。
楼梅やビワの花が、フィオッキのホールを飾ってくれています。


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by ryo_horikawa | 2013-01-11 19:46 | 増田農園

祖師ケ谷大蔵     イタリア料理フィオッキホームページ       http://www.fiocchi-web.com/main.html是非ご覧ください


by ryo_horikawa