冬から春へ・・・のパスタ料理
2014年 02月 14日
ここ最近、投稿をサボり気味でしたので、まずは近況報告としまして
ここ最近のフィオッキのパスタ料理のご案内です。
まずは今日の様な寒い日はこの料理がオススメです!
「そば粉のパスタ“ピッツォッケリ”」です。
ロンバルディア州山岳地域の郷土料理で
小麦が育つのが難しい地域ならではのそば粉のパスタです。
ジャガ芋とキャベツにしっかりホックリ火を入れバターとチーズで仕上げる
、素朴で温まる冬料理です。
今回はイタリアの野菜の強さを表現したく
増田さんのブロッコリーの葉もプラス。
仕上げのチーズは正に山のチーズ”モンタージオ”とグラナパダーノで。
そば粉はピエモンテ州アスティ県にある
こだわりの粉屋さん、ムリーノ・マリーノさんのそば粉を9割仕様。あとは00粉。
卵も使わない生地は蕎麦のよう・・・でもしっかりパスタです。
春を感じたい思いで作っておりますのがこちら
『菜の花とヤリイカのスパゲッティ カラスミのアクセント』です。
VICIDOMINI社の味わい深い、太いスパゲットーニに
アーリオ・エ・オーリオのベースで菜の花とそのピュレで和え
菜の花の香りやホロ苦さ満載にしまして
相性の良いイカとカラスミで召し上がって頂きます。
仕上げのオリーブオイルは上質な物で!ココもまた決めて!
ソムリエが春らしいワインを添えます!
そしてこの時期にフィオッキで登場する、『ホウレン草とリコッタのヌーディ』です。
ラヴィオリのパスタという衣を着ていないヌードという意味。
いわゆるラヴィオリの詰め物のニョッキなのです。
この料理は私がイタリア修行最後の地、南トスカーナマレンマ地方で教えてもらった郷土料理で
その背景には、チーズは外に売り、
自分達はチーズ作りで残った乳清から作るリコッタを食していた貧しかった時代があります。
しかし、この料理。マレンマ地方のリコッタはとんでもなく美味しい物であり
貧しさの中の知恵の料理、とても美味しい素朴な料理。
現地の味までは辿り着けませんが、美味しいホウレン草と
コクを付けた自家製リコッタで表現。
仕上げは、芳醇な初絞りのエキストラヴァージンオリーブオイル“ノヴェッロ”をたっぷりとかけて、
出来るだけ現地の風味を再現しています。
素朴だからこそ伝わるイタリアらしい郷土料理です。
他にもいろいろ作っているのですが、ご紹介はひとまずここまでで。
ご来店をお待ちしております!
食べて欲しいな〜^^