ご報告
2014年 10月 25日
来月の11月7日に当店のあるビルの2階にて
違ったコンセプトのお店をオープンいたします。
店名は、“ズッペリア・オステリア・ピティリアーノ” です。
ズッペリアは、イタリア郷土スープ屋さんの意味。
でもイタリアにこの様な店は無く、僕の勝手な総称です。
オステリアは、イタリアによくある、お酒の楽しめる気軽なレストランや酒場の事。
そして、ピティリアーノは、僕がイタリア修業時代の最後の3ヶ月を過ごした、
大好きな街の名前です(正確には隣の村)。
洞窟の上にそびえ立つ天空の街です。
この地域はイタリア中部のトスカーナ州の南に位置する、マレンマという地方です。
この地方にいた時、まかないでシェフに郷土料理を沢山作って頂いたおかげで
風景は勿論、料理もとても好きな地方になりました。
常に良い気分でお店と向き合えるよう
僕の好きな街の名前をお店の名前にしました。
フィオッキも最初はトラットリアからのスタートでした。
しかし、時と共にイタリアで経験したリストランテのスタイルに料理が流れて行きました。
これは自分の心の向く方に行った自然な姿でした。
でもその反面、やはりイタリアの郷土料理をダイレクトに伝えたい。
という思いも消えないままでした。
そして、増田農園や鎌倉野菜市場で出会う美味しい野菜や、
天草から送られて来る魚。そして各地から届く肉と触れ合っていると
やはりその思いは加速する一方でした。
またゼロからのスタートが始まります。
小さなお店ですし、フィオッキのクオリティーを一番に考えていますので
2階店舗のピティリアーノは、細々とスタートさせて頂きます。
また詳しい事はいろいろとお知らせさせて頂きますが
先ずはご報告まで。
いくつになっても1年生。でも今回は本当に1年生。
スタッフ一同、初心を大切に頑張ります。
応援、どうぞよろしくお願い致します。
画像はピティリアーノの街の風景です。
紀元前からといわれるエトルリア人の洞窟式住居の上に
中世の頃、この街ができました。
現在もワインセラーなどとして、この地下の洞窟が街の至る所で使われています。
ここで休日のんびりしていたのは
今となっては本当に夢のよう。
大昔にタイムスリップ出来る、崖の上の天空の街なのであります。