ランチのリニューアル。「昼の部」へ
2017年 03月 07日
4月からランチがリニューアルです
フィオッキは都心型でもなく、自然あふれる郊外型でもなく、
祖師ヶ谷大蔵という住宅街にあります。
ここでお店を続けていく上ではやはりランチの営業は不可欠です。
ディナーは都心型と違い、高い集客は最初から見込んではいませんでした。
ランチで多く方にお楽しみいただくことは何か。
その一つに前菜の盛り合わせがありました。
16年間以上、良い意味でも悪い意味でもひたすら続けてきました。。。
今回は4月1日より変更となるフィオッキのランチについて、
そして前菜の盛り合わせとプリフィックを諦める決断の
そこに至るまでの経緯と僕の胸の内を綴ります。
決断というと大袈裟に聞こえるけれど、これ、元スタッフたちからすると
「え~~~マジっすか~~~!?」
な事件です。(もっと大袈裟か)
16年間、支持を得られてきた(と思ってます)一皿を無くすことは
お店の生命線の存続の関わること。
かなり悩みました。
僕の心の中にずーっとずーっとシコリがありました。
「盛り合わせでは一品一品が伝わりきらない・・・」
そうなんです。
素材をより美味しく楽しく仕立て上げるのが僕の仕事だと思っているのですが、
盛り合わせは一品のその分量や、オペレーションによる制約がかなり多く
本来レストランならではの瞬間料理(温度や質感など、その瞬間しか形を保てない料理)は表現できない。
大袈裟に例えると盛り合わせの品はショウウィンドウに並んでいる品。という感じ。
プリフィックスコースに関しても
「こういう料理は姉妹店のズッペリアで提供すべき料理なのでは・・・」
という思いが抜けずにいました。
この度、こういったジレンマから脱却し、
素材をできる限りの調理という表現でお楽しみいただくスタイルへとシフトします!
お任せというスタイルにより、一皿の完成度を引き上げます!
そして、一過性の事ではなく、長く続けられる事を考え
ランチだからと言ってデフレ価格ではなく
その手数にあった料金を頂戴する事としました。
ですので、高いか安いか、お得かそうでないかは店側発信ではなく、
以前にも増してお客様自身が感じていただく事となります。
(でも僕は絶対に「安いね」って思っていただくコースを作るつもりですけどね)⇦結局スピーカーになってる(笑)
ズッペリアでは低価格ランチです。
お昼に時間の無い方もいらっしゃいます。
でもそこでも当店は良い物をお出ししたい。
だから飾らない。だから低コスト。なランチです。
コース内容と、それに纏わるご注意していただく点をこちらに記しております。
ご予約の際には必ずこちらをお読みいただいております。
今までにフィオッキのランチでも色々なイタリア郷土料理をご提案してきました。
お好みの料理、またアレを食べたい!という方はご予約の際にご相談ください。
それからスッペリアでも幾つかメニューに載ってます。
(僕も大好きな料理の数々です!)
フィオッキでは、ランチ、ディナー共に同じ料理が多く存在する事となります。
各地から届く上質な食材をできるかぎの調理というモットーをランチでも。
4月からのフィオッキのランチにご期待ください。
スタッフ一同、ご予約、ご来店を心よりお待ち申し上げております。
なんかランチって言葉が嫌だな。
「昼の部」かな。