昨日はまた増田さんの畑にお邪魔して来ました。
夏野菜も終わりを迎え、秋の蕪や里芋、さつま芋などにシフトする時ですね。
農園の野菜をしばし見学しながら農園のススムさんからまた面白いお話が聞けました。
元気に育つ、からし菜を摘み、相変わらすの美味しさに相変わらずグッと来ていた僕は、ススムさんに聞いてみたくなりました。硬くしっかりとした土壌の増田さんの処での一番大きな畑。この硬い土に肥料が入っているのかという僕の素人質問にやさしく返してくれるススムさんの応えは「入っているのだけれど、その数日後に豪雨で土がまた硬くなってしまった」とのこと。
そしてススムさんが
「先日も近くのこだわり農家さんに、増田さんのこの畑は土に野菜の害虫(根切り虫などで、ほか有益な虫は多数)がいなくて良いね〜、って言われるんですけど、それは此処の土はアルカリが強いからだと思うんですよね。」というお話から、大量生産型の野菜の畑の土壌消毒の話へ。
「1種大量生産型の畑は土作りの際に先ず消毒剤を撒いて、透明なマルチで蓋をして温度を上げて害虫を駆除するそうです。そして当然に有益な虫も死ぬ。」
でもススムさんは
「それもまた一般の食卓を支えていますからね。ウチみたいな事をやっていたらそうはいかないです。結局農業に正解ってないんですよ。」
正にそうだと思う。
で僕も続けて
「でもやっぱり大量生産型の野菜は味が薄いですよね。スタッフにはそこを絶対に意識してして欲しいんです。そのどうして味が違うかっていう理由や理屈が分かったら、その時点から、決まり事がどうとかじゃなく自分で色々考えて使い分けられるようになると思うんです。」
と言うと
「農家も土を理解して理屈を分かっていかないと良いものは作れない」
と。
どんな仕事や物作りにも共通することで、何事も無機質でなんとなくは、良いものは出来上がりませんよね。
特に農業は自然相手なことなので、同じ仕事でも同じケースは殆ど無くって、毎回全て違う。レストランの料理やサービスも基礎基本を身につけ、毎回毎回常に良い疑問を持って根っこから考えられると大きな成果と成長を得られるのだと再認識させていただきました。
やっぱり生業と向き合っている方のお話は勉強になります。
来月はまた農園研修です。
また勉強してきます。