今回の自家製パン
2007年 10月 05日
料理に合わせたものを出しています。
1つのコースに絞って料理が決まっているとこんな事も出来るので楽しいです。
さてそのパンのトップバッターは・・・「ピアディーナ」です。
画像では一見ソフトせんべいの様に見えるこのパンは、
中部イタリアはロマーニャ地方のイーストがほとんど入らない薄めの焼きパンです。
現地ではパン屋さんやスーパーはもちろんの事、
屋台も出ていてとてもポピュラーなものです。
そのまま食べたり、中にルーコラやチーズを挟むのが一般的で
パニーニの様にして食べます。
(そのままはピアダと言いパニーニにしたものをピアディ−ナと言います)
当店では以前にピアダをパンと一緒に出していた事があり、
リクエストもいただいたので今回のコースの食前のおつまみとして
ルーコラとチーズを挟んだ小さなピアディーナをご用意しています。
前菜とパスタでは当店のいつもの「パーネシチリアーナ」を。
セモリナ粉で練った白ごまとケーパーのパンです。
本来は大きく長いパンなのでこのように横長状に作っています。
キノコのリゾットには香り高い「全粒粉のパン」
セコンドピアットには「ジャガ芋とローズマリーのパン」を合わせています。
イタリアのパンは不格好で素朴なものが多く、
すべてがそのまま食べると美味しいパンとは言い切れません。
しかしっ!そんな素朴なパンだからこそ料理に凄く良くあうのです。
多分手を加えすぎていないので自然なおいしさ同士がつながり合っているのだと
思います。ワインと一緒です。
考えてみるとイタリア人は日本のように菓子パンをおやつや食事の1つにはしていません。必ず食事の時の良きサーポートとして食しています。
そんなイタリアで学んだ、素朴の奥にある意味を大切にしながら
これからも料理を作っていきたいと思っています。