おせち作り

2008年新しい年が始まりました。
今年も新年は2日からの営業の為、なにかと忙しいです。

それにしても年末は忙しいもので、
特におせち作りは一年の締めくくりの仕事ということもあり精が出ました。
ということで、今回は徹夜でのおせち奮闘記です。


まずは四日前から始めたフォアグラのテリーヌです。
良いガチョウのフォアグラが入りました。
おせち作り_c0130206_13422115.jpg
血管などを掃除して少しのブランデーやパッシートワインで一晩マリネします。
おせち作り_c0130206_101636100.jpg
その後型に詰めて湯煎をはってオーブンへ入れて出来上がりです。



伊勢エビは沼津から取り寄せました。エアーボンベで活きたままの到着です。
おせち作り_c0130206_10242217.jpg
おめでたい時は“これ”という存在感です。
おせち作り_c0130206_10275135.jpg
2つに割って
おせち作り_c0130206_103302.jpg
おせち作り_c0130206_10211993.jpg
ミソはブランデーなどと合わせてパテにします。
おせち作り_c0130206_10213744.jpg
身の方はグリルパンでサッと焼いて
おせち作り_c0130206_10224142.jpg
殻の方からじっくり直火の網焼きにします。
おせち作り_c0130206_1023258.jpg




猪の自家製ハムは3日間マリネしてから6時間位冷燻製にかけます。
おせち作り_c0130206_1131028.jpg
その後真空パックして、70度位のお湯に入れゆっくりと火を入れて出来上がり。
おせち作り_c0130206_1134971.jpg




ヴェネト州の郷土料理“バッカラ・マンテカート”は干しダラとオリーブオイルのペーストです。今回は北海道産の干しダラで作りました。
おせち作り_c0130206_117432.jpg
丸一日水に漬けて戻したタラを軽く火を入れます。
その後皮と骨を掃除して、ミンチにします。
そしてたっぷりのヴァージンオイルでマンテカート、練り合わせていきます。
おせち作り_c0130206_11101866.jpg




ゴルゴンゾーラチーズのパイはパイ生地を伸ばした後
詰め物をして卵を塗ってオーブンへ
おせち作り_c0130206_11143061.jpg
おせち作り_c0130206_13522745.jpg
スプマンテなどと最高です。



林檎の皮から作った自家製天然酵母のライ麦パンです。
おせち料理はワインに良く合うようにと強めに味をつけたものが多いので
自家製パンは少し塩を弱めにしています。

4日間、温度管理をしながらできた酵母でまず元種をつくり、
丸一日赤ワインのセラーの一番上で発酵させ、本種を練って2時間発酵、
その後ガスを抜いてまた2時間発酵。ゆっくりパンに力をつけていきます。
そして丸めて20分ベンチタイム(発酵ではなく生地を休ませる作業)
おせち作り_c0130206_11291181.jpg
その後もう一度丸めて成形します。お尻はしっかり閉じます。
おせち作り_c0130206_1132692.jpg
おせち作り_c0130206_11323854.jpg
クープ(切れ目)を入れていざオーブンへ
焼き上がりは本当に良い香りです。
おせち作り_c0130206_11355982.jpg
おせち作り_c0130206_13481894.jpg




そして、ズワイガニのキッシュも焼き上がり
おせち作り_c0130206_11465226.jpg

なんとか15品揃い、急いで詰めたら午後一時。
途中の愛妻からの差し入れでパワーアップできたり、
おせち作り_c0130206_11445291.jpg
スタッフもよくやってくれてなんとか完成。
今年一年終わった〜っという達成感。



夜は家族ですき焼きをしました。
おせち作り_c0130206_12122284.jpg
ロゼのスプマンテとバンフィのシラー‘97ですっかり良い気分で一年を終えました。


最後に
2007年は父が他界した事以外はとても良い年でありました。
白トリュフやジビエのコース、このブログなど沢山の反響を頂けました。
振り返れば皆様の温かい笑顔やお言葉で頑張って来れた1年でありました。

2008年も更なる向上を目指し「チーム・フィオッキ」頑張りますので
どうぞよろしくお願い致します。
皆様にとっても良い一年でありますように
AUGURI ANNO NUOVO! CIAO!
by ryo_horikawa | 2008-01-01 14:19

祖師ケ谷大蔵     イタリア料理フィオッキホームページ       http://www.fiocchi-web.com/main.html是非ご覧ください


by ryo_horikawa