ゴッコ
2008年 02月 11日
この時期の朝の冷え込みのせいか
連休前の仕入れ時にもかかわらず、市場は意外にも静かでした。
しかしこんな寒い時期だからこそ出会える食材もあります。
“ゴッコ”という魚を買ってみました。
見た目はフグの様なこの魚はホウテイウオとも呼ばれ
函館など南北海道で良く捕れる魚です。
冬場に産卵のため、沿岸近くにくることから漁が盛んになるそうで
メスは卵をたくさん持っています。
皮や身はゼラチン質の塊の様な魚で
特に皮はアンコウよりも美味しいかもしれない!というヤツです。
早速、店に帰り捌きました。
形やぬめりがアンコウに似ているので、吊るして包丁を入れていきます。
産卵まじかの大きな卵がでてきました。
あんなに丸々と太っていたのに、かなり細身の体型です(^^;)
ゼラチン質が並外れて多いのでテリーヌにしました。
美味しく出来たのでオリーヴ、ケーパー、バジリコの酸味のあるソースを添えて
アミューズの一品にしました。
日本の冬の海、まだまだ色々な発見がありそうです。