お日様と競争野菜

定休日の水曜日、天気予報をのぞくと晴れ。
迷わず、またまた増田さんの畑に行く事を決めました。

今回はスタッフ皆でお邪魔させていただきました。

以前にも一人ずつ連れて行った事はありますが
できれば皆で・・・と思っていました。

それは・・・

私が、増田農園にお邪魔する度に感じる
自然な環境の姿や香り
それを維持し前を見つめて努力している人のパッション
そして本物の美味しさ

こういった事を伝えたい私の温度はその都度上がっていきます。

私の温度がスタッフに伝わっていない限り、お客様には決して伝わらない。
私はそう思っています。


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日頃仕入れに行かず、黙々と仕事をするスタッフには
大げさに言うと、どの食材も同じように見えてくる時がでてきてしまいがちです。

しかし、究極の食材は最高の生産者の元へ行き、
すぐ自分のホームグラウンドのいつものキッチンへ戻り、調理する事だと思います。

私は生産者さんを訪れ、食材を見るといつもそういう気持ちになります。

百聞は一見にしかず、
理想の事柄を感じ、意識するだけで、食材への想いは大きく変わるものです。

スタッフが採れたての美味しさをライブで感じてくれる事に大きな意味を感じます。


そしてもう1つは“人の温かさと純粋さ”

野菜を採り終わった私達に、お母さんの治子さんが、
茹でたてのトウモロコシと枝豆をご馳走してくれました。
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採れたての野菜の美味しさ・・・正に “ご馳走” です。

そして治子さんが野菜や、畑についていろいろと話してくださいました。

中でも、

「野菜は、朝露の中で採るのが一番なんです。
 お日様が出てクタッとした野菜は水かけても何しても
 本当の元気な姿には戻らないんです。
 だから私達は毎朝、お日様と競争なんです。
 昼前に注文いただいて、すぐに採って箱に詰めても心配で
 箱を閉める時はいつも、元気で届いてーって手を合わせちゃうの。」

・・・

皆トウモロコシをかじるのはやめて聞いていたのですが・・・
絶句、です。

増田さんのご家族は野菜一筋、
初心貫徹、野菜を中心にすべてが動いている人だからこそ
こういったお話が聞けるのだと思います。


スタッフと一丸になって私達の料理で、この“お日様と競争野菜”
の美味しさを、イタリア料理の美味しさを伝えていきたい・・・

この温度はきっとスタッフのハートにも伝わったはず。
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男4人が乗る蒸し暑い小さな車内は
日に照らされていた車の温度とは、また違ったものに感じました。

野菜と一緒にまた大きな物を頂きました。
by ryo_horikawa | 2008-07-08 13:48

祖師ケ谷大蔵     イタリア料理フィオッキホームページ       http://www.fiocchi-web.com/main.html是非ご覧ください


by ryo_horikawa