畑研修(1)
2008年 10月 14日
いつもお世話になっている埼玉県狭山市の増田農園で
当店のセコンドシェフの右田と2人で研修をさせていただきました。
初日は良く晴れ、暑いくらいの畑仕事日和でした。
最初の仕事は里芋掘りです。
右田は初体験です。
まずは、ズイキになる里芋の葉落としです。
周りの田んぼの稲刈りが終わっているため、いつもにも増して蛙が沢山いました。
茎を落としたら、クワで芋掘りです。
15株くらい掘りました。
親芋から小芋や孫芋、根などをほぐしとる作業がなにげに大変です。
二人掛かりでこれくらいの収穫です。
1時間程かかりました。
次の仕事は、既に切り倒してあったモロヘイヤの木を
2列に並び積み上げる作業です。
こうしておいて、北風の吹く日に一気に燃やすそうです。
その後、終わりを迎えた茄子の木を切り落とし、
モロヘイヤの枯れ木のところに集めました。
『今までフィオッキにも沢山の美味しい茄子を実らせてくれてありがとう』
右田の腰にも力が入ります!
治子さんからの美味しい柿の差し入です。
お昼ご飯をご近所の定食屋さんでいただき
息子さんの進さんの案内で、埼玉牧場“サイホク”の地場野菜を見学しました。
良い季節というのもありますが、沢山の種類の野菜が並んでいて
この地域の農作物の豊かさを感じました。
畑に戻り、午後はひたすら人参畑の草むしりです。
雑草といっても、人参より目立ってしまっている輩も多く
結構大変な作業となりました。
人参を抜かないように根を切りながら抜いていきます。
途中、私が治子さんに
「雑草を抜かないと地の栄養を雑草が吸って人参に美味しさがいかなくなるのですか」
と質問すると
治子さん
「そうなんです!それとね、風が大事なんです。雑草があって風が通らないと、
虫がすぐ付いちゃうの。風が野菜を作るんです!」
頂きました、素敵なお言葉。
抜けば抜く程、人参が美味しくなる気がして
夢中になってやりました。
コロも応援に来てくれていました^^
やり出すと最後までやりたくなるもので
途中治子さんと進さんにも手伝っていただき、なんとか5時前に終わり一安心。
仕事を終え、帰り際の私達に治子さん
「今日は本当にありがとうございました。
稲刈りなんかで忙しくて草むしりができなくて人参が可哀想で
ずっと気になってたの。おかげで今夜はぐっすり眠れます」
本当に温かい人です。
普段と全く違う仕事で疲れはしましたが
そんな疲れを一気に吹き飛ばしてくれました。
祖師谷に戻って、右田と美味いビールを飲みました。
(私は日本酒も...(笑))