10周年記念メニュー(後編) 温前菜
2010年 10月 26日

芭蕉カジキマグロに続き、今回のメニューのお魚は
ちょっと変わり種で、温前菜の主人公は・・・

ナマズさんです!
イタリアでは猫魚と言う意味でペッシェ・ガットと言います。
(英語もフィッシュ・キャット)
茨城の日本ナマズの生産者さんから生きた物が届きます。
今回のコースではピカタにしていますが、生でも美味しく食べられます。
というか、絞めて3日くらいは生がオススメ!
実は産地では昔から、身は薄造りにしてフグにも勝ると言われ食されいた様です。
しかし何故「産地では」で、
我々はこの美味しい食材をあまり見かける事が無いのかというと
資料によると
1:ナマズは神経質で輸送に弱い(結構、強く生きてるけどなぁ・・・)
2:共食いをするらしく養殖が困難で流通システムにはのらない。
などがあった様です。
しかしこのナマズ、高タンパクでコラーゲンたっぷり、
かなりの健康食で江戸時代からの食文化のようです。
(ケガのや病の効能があったそうです)
私自身、大好きな食材なので通年ご用意できればとも考えております。
是非一度ナマズ料理、お試し下さい。
皆様の健康の小さなお手伝い、フィオッキに新たな定番食材です!
10周年記念メニュー(後編) 冷前菜
2010年 10月 25日

カジキマグロは“マグロ”とは名だけで
身は白く、味も大味な物が多いのですが
このカジキはほぼ、“マグロ” です。

天草で採れたての物をすぐに冷やして送ってくれたので、殆ど水が出ない
良コンディション。かなりきめが細かい身質で本当にマグロの様です。
このカジキ、シチリアに良くあるカジキの燻製がよく似合います。
という事で今回は秋の茸を取り入れながら、シチリアをイメージし
そして、燻製マグロと温度卵、トマトと茸、そして酸味と上質なヴァージンオイルという
自分の中の不変美味のセオリーどおり仕立てました。
料理完成画像はフィオッキ・ホームページでもご覧頂けます。
この芭蕉カジキ、身質もさることながら、容姿も特徴的でヒレがとにかく凄い!
天草の海。恐るべし!!

ケーキで乾杯!
2010年 10月 25日
10周年のお祝いのケーキを頂きました。
早速プロセッコで乾杯しながら頂きました。
イタリアにいた頃、お祝いのケーキと共に
ヴェネト州の人々はこのプロセッコで、ピエモンテ州の人々はアスティスプマンテで
乾杯していたのを思い出します。


ケーキに書かれた、チーム・フィオッキ・・・「様」、
チーム・フィオッキ、初めての敬称、
なんか照れます^^
10周年を迎え、沢山の方々からこういったお祝いを頂いたり、
記念コースの前編と後編の両方にいらっしゃって頂いた方など
この店は温かい人たちに育まれているなぁ・・・
とジ〜ンとくるとともに
大切にこのお店を良くして行かなくてはと
身が引き締まる思いです。
皆さんありがとうございます!
余談ですが、開けたプロセッコのキャップシールが2重に!
なんともイタリアらしいミステイクです^^

恵比寿さんが鯛を2本持ってるビール瓶より貴重かも。
良い事あるかな^^
NEW ホームページ
2010年 10月 22日

実は春頃から制作を初めていたのですが、「自分の思う様に作る」
をテーマにしてしまった為に、やれフォントは、、、字の大きさは、、、
写真の構図は、、、デザインは、、、でかなりの時間がかかってしまいました。
只その分、フィオッキらしさ、イタリアらしさをシンプルに表現できているのでは、、、
と自画自賛しておりますが、何かと至らない事もあると思いますので
何かお気づきの方は、なんなんりとご指摘下さいませ。
とにかく是非一度覗いてみて下さい。
フィオッキ公式ホームページ
制作にあたって協力して頂いた方々、ありがとうございました。
今後は料理の情報はHPで、
当ブログは私の日常やコラムというような形に出来たらと考えております。
どうぞよろしくお願い申し上げます。
10周年記念メニュー 後編
2010年 10月 15日
召し上がって頂いた方々、ありがとうございました。
ピエモンテ州は感じて頂けましたでしょうか。
そして、後編のスタートです。
料理とワイン、試行錯誤でなんとか出来上がりました。

是非お楽しみ下さい。
今回のテーマは“食材と私”
前回は“フィオッキとピエモンテ州”
だったのですが、(あまり変わらないかな???)
今回は私が思う、イタリア料理の普遍的な美味しさと
今、手に入る食材をみた時にアレンジしてより面白い仕上がりになる料理との
組み合わせてできるイタリア料理のご提案です。
是非、秋のイタリア料理をお楽しみ下さいませ。
Stuzzichino
ホロホロレバーパテ
***
元気なチカラ野菜のバーニャカウダ
Antipasuti
九州天草産芭蕉カジキの燻製 茸のパッパに浮かべホロホロ温泉卵を添えて
***
日本ナマズのピカタ
衣にマッシュルームを、ソースにクルミとバルサミコ酢をアクセントにして
Primi piatti
二宮さんの鳩での “スッパ・コアダ”
フォアグラと秋のトリュフでヴェネト州の郷土ズッパをアレンジ
***
“タヤリン” バターとパルミジャーノチーズのソース
(イタリア産白トリュフをかけると+2,000yen)
Secondo piatto
天然山ウズラとその日の茸のロースト
そのスーゴをスパイスとアスティ風バーニャカウダで仕上げたソース
Dolce
お口直しのグラニータ
***
洋梨のピュレとアマレッティのピエモンテ風トルティーノ
マスカルポーネチーズと ラベンダーのジェラート、グラッパ風味のチョコレートのソースを添えて
Cafe
カフェとヴァルド風クルミのタルトの小菓子
9,000yen
誕生日
2010年 10月 14日





当店の10周年記念メニュー期間の中、
おかげ様で忙しくさせて頂いておりまして
少々ご紹介が遅くなってしまいましたが・・・
先日の10月2日は、フィオッキの10回目のバースデイでした。
沢山の方々から、素敵なお花やプレゼントを頂きました。
この場を借りてお礼申し上げます。
ありがとうございました。
そしてこの夜はサプライズ企画で
突然のオペラコンサートを行いました。
我々は”ゲリラオペラコンサート”と呼び合っていました^^
実はこの企画は私からお願いしたというよりも
前回、夏のオペラコンサートを行った時に
荒牧さんをはじめ、西垣さん、斉藤さんから
「10周年だったらこういうのやりましょう!」
という、温かい言葉を頂き実現したものです。
コンサートの最初に荒牧さんからも
「コンサート会場では無いので、是非ゆったりとお聴き下さいね。」
とアナウンスして頂いたこともあり、とても楽しい夕べになりました。


荒牧さんの素晴らしい歌声はもちろんの事、
素敵なパフォーマンス、西垣さんのいつもながらに美しいギター、
そしてこの日、コンサートがあり、それを終えてから
電車で折りたたみ自転車をかつぎ、ラスト2曲に間に合ってくれた
フルートの斉藤さんの到着するなりの演奏。
いや〜素敵なライブでした。
今回いらっしゃって頂いたお客樣方は皆さん大変喜んで頂けたと思っております。
フィオッキの為にお忙しい中、大変な一晩をこなしてくれた
3人のゲリラ音楽隊の方々はもちろん
この記念すべき夜にお越しいただいた沢山のお客樣方、
本当にありがとうございました。
お客様から沢山の「これからも頑張って下さい。」のエールや拍手を頂きました。
なんだか「記念メニューは、皆様に今までの感謝を込めていろいろやります」
なんて言っておきながら、かえって沢山の感動を頂いてしまった夜でした。
この夜の荒牧さんたちのフィオッキに対するパフォーマンスも感極まるものがあり
正直、まともな精神状態ではなかった・・・
10周年を迎えるにあたり、いろいろな事をしようと試みても
自分のやったことなんて、結局いつもの事でしかなく
沢山の人からのお花などの頂き物やゲリラ音楽隊の演奏が
少し古くなったお店にまた
急に新たな命を吹き込んでくれました。
10周年だぁ、何やろう、これやろう、で、ちょっと疲れててたりが
人がしてくれる事って、こんなにもエネルギー与えてくれるものかと再認識しました。
これからも皆様がより心から寛げるレストランを作りを目指し
スタッフ一同切磋琢磨して参りますので
変わらぬご愛好の程、どうぞ宜しくお願い申し上げます。
10周年のご挨拶
2010年 10月 02日

やっぱり自分の写真より、この料理でご挨拶させて頂く方がしっくりくるな。
当店の看板料理、“仔羊の藁包みロースト”です。
10年間、一度もメニューから欠場が無かった、昔の広島カープの衣笠選手や
阪神の金本選手の様な存在です。
この料理を、今回は限りなく原型に近い形で御提案しております。
さてさて、来ましたフィオッキの誕生日、10月2日が!
(本日は記念コースに加えて、スペシャルワインコースです!)
正直、今回はかなり嬉しい。
本当にいろいろな方に支えて頂いた事を実感しております。
この場を借りて厚く御礼申し上げます。
朝、全てに感謝する意味で、見晴らしの良い高台に上り
清々しい秋の空や街に手を合わせました。

皆さん、これからのフィオッキは更に更に頑張ります!
これからもご愛好のほど、どうぞよろしくお願い申し上げます。
そしてこれからも、変わらぬご指導ご鞭撻の程、重ねて宜しくお願い申し上げます。
2010年 10月2日 フィオッキ 堀川亮